2018年02月18日

向かっていたのは、春だった。

ひと声、啼いてみた。
カスレガスレの弱々しい声が出る。
まだ数輪のつぼみの膨らみがほころんだばかりの白梅に、
嘴を近づけ、蜜を舐める。
喉が少し、楽になった。
そうして私は、
又、ひと啼きし、声の調子を確かめる。

啼いては、舐め。舐めては、啼き。
枝を渡り。
ついに、蜜も尽きたかと思うと。
まだまだ、スッキリと声の出ない喉を抱え。
どうしようもない絶望感に包れるが、
どこからともなく、
甘い蜜の香りがしてくると、
体の中に熱いものが湧き出でて、
急に羽をばたつかせ、
翼があったことを思い出し、
希望を求め、
なんの支えもない中空に、
羽ばたいていく。

幸いにも、その甘い香りのひと枝にたどり着くと、
又、舐めては、啼き、啼いては、舐め。

毎日毎日、朝から晩まで、そんなことを繰り返し、
梅の花が盛りになる頃には、
随分と喉も楽になり、澄み渡る様な声も出て、
もはや、梅の花と蜜とウグイスの私と啼く声は、
この春の初めという空間と、
一つになっていた。
K's 白梅.JPG
K's  うぐいす.JPG
倉敷市 アイビースクエアー駐車場向かいの K's PORTさん
白梅とウグイスの とんぼ玉アクセサリーを納品しました。
posted by say-go at 11:44| 東京 ☀| Comment(0) | ガラスのジュエリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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