2018年02月27日

羽ばたきの、感覚。

特に、体を動かさなくても、
少しずつ、揺すられ、運ばれ、
ゆらゆらと、ゆらゆらと、
私は、漂い続けた。

浮き上がったり、沈んだりと、
言うことだろうけれども、
上も下も、前も後ろも、
よく解らないこの感覚の中で、
漂い続けた。

光が差し込み、
キラキラと、歪みのリズムを繰り返す液体の膜の向こうを
時折、何かが、素早く動いていく。

私は、その膜が薄く、
向こう側が見えやすくなった時、
少しだけ、頭を動かし、出してみた。

そのものは、
ある時は、左右に広がったものを激しく動かし、
ある時は、体をゆったりと広げ流され、
その動きは、とても、魅力的に見えた。

次第に、私は、
あちらの世界に行ってみたいと思うようになり、
動きを真似て、自分の触手を動かし始めた。

始めは、ゆっくりとしか動かせなかったのが、
まるで、そのもののように、激しく左右で振り動かせた瞬間に、
私の体は、この膜からするりと抜け出し、
何もまとわりつかない空間にいた。
青い世界の真ん中に、
青い私は、いた。
5014 青い鳥.JPG
西荻窪 ニヒル牛さん
No.5014 青い鳥のペンダント 納品しました。
ストラップタイプもありま。 

posted by say-go at 09:57| 東京 ☁| Comment(0) | ガラスのジュエリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月24日

あおく、かがやく、KARADA。

私の喉の調子は、日増しに良くなり、
ひと鳴きするとその声は、
晴れて乾いた空気の中を
どこまでも、どこまでも、
広がっていくようだった。

声の輝きが増すのとは反対に、
梅の花を見つけるのが、
だんだんと、難しくなってきた。

町から町、山から山、谷から谷、
梅の花を求め、
知らない世界を渡っていった。

そして、この、塩っぱい風の吹く街まで来て、
ついに、梅の花は、見つけることができなくなった。

飛ぶ羽を動かすのにも、力が入らなくなってきた。
ふらふらと、ふらふらと、飛んで行く私に、
きらきらと、きらきらと、輝く、
ひろい、ひろい、空が近づいてきた。

私は、その輝く空の中で、全てに力を失った。
私は、輝きの中に吸い込まれていった。
チャプン。
この輝く空の中では、羽ばたかなくても、
ふわふわと、ふわふわと、
ゆらゆらと、ゆらゆらと、
漂うことができた。

私の体は、少しずつ透明になり、
そして、空の青さを取り込んでいった。

私は、青く輝く、羽ばたかなくてもいいKARADAを手に入れた。
5011,12耳飾り クラゲ.JPG
No.5011,5012 青いクラゲの耳飾り 西荻窪 ニヒル牛さんに、納品しました。
posted by say-go at 09:26| 東京 ☀| Comment(0) | ガラスのジュエリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月18日

向かっていたのは、春だった。

ひと声、啼いてみた。
カスレガスレの弱々しい声が出る。
まだ数輪のつぼみの膨らみがほころんだばかりの白梅に、
嘴を近づけ、蜜を舐める。
喉が少し、楽になった。
そうして私は、
又、ひと啼きし、声の調子を確かめる。

啼いては、舐め。舐めては、啼き。
枝を渡り。
ついに、蜜も尽きたかと思うと。
まだまだ、スッキリと声の出ない喉を抱え。
どうしようもない絶望感に包れるが、
どこからともなく、
甘い蜜の香りがしてくると、
体の中に熱いものが湧き出でて、
急に羽をばたつかせ、
翼があったことを思い出し、
希望を求め、
なんの支えもない中空に、
羽ばたいていく。

幸いにも、その甘い香りのひと枝にたどり着くと、
又、舐めては、啼き、啼いては、舐め。

毎日毎日、朝から晩まで、そんなことを繰り返し、
梅の花が盛りになる頃には、
随分と喉も楽になり、澄み渡る様な声も出て、
もはや、梅の花と蜜とウグイスの私と啼く声は、
この春の初めという空間と、
一つになっていた。
K's 白梅.JPG
K's  うぐいす.JPG
倉敷市 アイビースクエアー駐車場向かいの K's PORTさん
白梅とウグイスの とんぼ玉アクセサリーを納品しました。
posted by say-go at 11:44| 東京 ☀| Comment(0) | ガラスのジュエリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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